災害対策について佐賀・熊本・宮崎を視察

新潟市災害対策議員連盟で3都市の災害対策について、過去の経験から学んだ経験に基づく今後の方針などを学びました。

想定外の豪雨が頻発する中、特に佐賀の取り組みについて記載します。

佐賀市は北部の山間部南部の広大な低平地という立地で、山に降った雨は低平地にある総延長2,000kmの水路やクリークを通ってゆっくり有明海にそそぐ、その水を利用して古くから稲作が盛んな地域です。

干満差が6mもある有明海の満潮時には下流の水位が高くさらに排水が流れにくい状況があり、そのタイミングで大雨となると低平地は浸水となる地域。

水田の灌漑期には水路の水位を高くする必要からところどころに堰をして水位を保つ必要があるのですが、その時期の大雨により浸水につながるということで、2つの方法で浸水対策をしているそうです。

1.雨水ポンプの増強:限界はあるが水を吐き出すには必要

2.既存施設の有効活用:総延長2,000kmにおよぶ水路やクリークの水を大雨注意報がでると事前に下げておくというもの。国と県と共同で監視システムを運用しながら、事前対策として行っています。

それでもR1.8.28は3,000件以上の床上床下浸水が発生してしまった地域。想定外の大雨は減災対応しかないという事を思い知ったという言葉が印象的でした。もちろん、田んぼダムにも取り組んでいました。